カール・シューリヒト

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ドイツの名指揮者カール・シューリヒトの音楽を愛好する人のための掲示板です。

1956年 - 信一

2022/08/02 (Tue) 14:51:03

カルショーがシューリヒトは耄碌していたと書いた1956年。HPのコンサート記録をみても、とてもそんな状態にあるとは思えない。この掲示板だけでも、その真相を””想像”してみましょう。

Re: 1956年 - 信一

2022/08/03 (Wed) 13:25:23

キーポイントは、
1.ヴィクター・オロフのDECCAからEMIへの移籍
2.エーリッヒ・クライバーの死
にあると思います。特に1は大きかったでしょう。

Re: 1956年 - theta

2022/08/03 (Wed) 15:19:00

どう考えても、カルショーの卑劣な仕返しでしょうね。ウィーン・フィルとの「未完成」セッションで揉めた一件ですよね。
仮にカルショーの言う通りシューリヒトに非があったなら、ウィーンフィルはその後シューリヒトとの仕事を断ったはず。ところが逆にコンサート来演は増え、米ツアーにも起用され、ブルックナーの3大交響曲のような重要な録音にも選ばれている。楽員たちは明らかにシューリヒトの側についていたと思われます。それもカルショーは癪に触ったのでしょう(笑)
恐らく、セッション中に細かくダメ出しやらリテイクやらを要求され、指揮者も楽員も頭に来ていたんでしょう。クナなら「わしゃ帰るぞ」でとっととホールを後にしたところでしょうが、シューリヒトは紳士なので(笑)楽員と示し合わせて、リテイクの個所をわざとテンポを変えて何度もやり直し「さあ、これでいかがですかカルショーさん、お気に召しまして?」とか、そういう仕返しをしたんじゃないでしょうかね。
それと、デッカとの縁切りがその時点でもう決まっていたのかもしれませんね。信頼関係はとうになくなっている状態で行われたセッションなのでしょう。

Re: 1956年 - 信一

2022/08/04 (Thu) 21:30:55

カルショーの前任のオロフはハンガリー舞曲とか指揮して録音している人ですね。同じ楽人だからウィーンフィルは信頼していた。ところが、彼がやめて、うるさいだけの若造が来た。オケは意地悪してやろうとなったんだと思います。
シューリヒトとDECCAは54年にウィーンフィルとドイツレクィエムを録音して、未完のままでした。実のところそこで関係は切れていた。でも、アメリカ行きがきまって、記念盤を作るために、この録音が決まったんじゃないでしょうか?
シューリヒトは、オロフが移籍する時に、彼からEMIへ誘われていたんじゃないかと思います。多分、その時にベートーベンの全集の話も持ちかけられていた?
もし、クライバーが死んで、オロフの移籍がなければ、シューリヒト、ウィーンフィルのステレオのベートーヴェン交響曲全集が生まれたのは確実ですね。
カルショーの発言は、オロフと組んでのEMIでの活躍を邪魔する意図でなされたものだと思います。

Re: 1956年 - 信一

2022/08/05 (Fri) 07:49:24

ユング君のサイトにシューリヒトのシューマン第2がアップされました。そのジャケット写真、初めてみますが、まぁ、なんというか、立派さに欠けるというか、どうしてこの写真なのか?デッカのセンスにがっかりです。これは売れないですね。
また、ユング君の解説もちょっと納得できないなぁ。セルを最上とする価値観からすれば、DECCA→EMI→コンサートホール録音に至るシューリヒトの演奏に統率力の衰えを指摘するのは間違いではないと思いますけど、、

Re: 1956年 - toshiharu

2022/08/05 (Fri) 14:44:40

マルタ夫人が「DECCA」は急に録音の日程が入ったりしてやりにくかった、と言っていたように思うのですが、なんとなくDECCAとの相性の悪さを感じたりもします。

Re: 1956年 - theta

2022/08/05 (Fri) 17:13:01

信一さん
ユング君がシューリヒトについて書いていることはかなり噴飯物ですよ(笑)一度、全部読んでみられるといいです。真剣に抗議しようかと思ったことさえあります。ヨーロッパではほぼ無名だったとか、CDしか聴いていないでしょうに「ベートーヴェン全集の録音が酷い、EMIはやる気がなかったのだろう」とか、無知と偏見だらけです。近年、宇野氏のクナ・シューリヒト評価と日本での人気を悪意でくさす傾向が、一部の気取ったクラオタ連中に目立ちますが、アンチ宇野の感情をシューリヒトへの評価に持ち込まないでもらいたいものですね(笑)

Re: 1956年 - 信一

2022/08/07 (Sun) 13:24:00

thetaさん
シューリヒト夫人から聞いた話では、シューリヒトはプロデューサが解釈まで口をはさむのはおかしい、という意味のことを言っていたようです。口をはさむとすればカルショーですね(笑)
宇野氏のシューリヒト評はライブが発表される前に淡泊枯淡名人芸に固定されていました。ライブが出始めて、本来修正しなければならないのに、新しく発表される音源を何となく行き当たりばったりで褒めていた。それが、彼の批評でシューリヒトに入ったあるいは入ろうとする人を混乱させた。それで、多くの人がシューリヒトはわからない、、、
ユング君の文章でも、軽みとかかろみとかいったって、言葉の遊びでしかないし、結局、シューリヒトが好きではないんでしょう。(笑)でも、尋常ではない才能は認めている。そこだけでもうれしいですね。

Re: 1956年 - 信一

2022/08/07 (Sun) 13:37:21

マルタ夫人の話で、ベートーベンの全集のことを思い出しました。ステレオにするというので、随分混乱したと言っていました。今一つその時は意味が分からなかったのですが、もしかしたら、モノラルで録音したものの、それでは時代に外れるのでステレオで取り直すという話が持ち上がり、スケジュールを組んでいたマルタ夫人が困ってしまった。という事なのかもしれません。
現実に第4はステレオで取り直されて存在がターラで確認されているし、もしかしたら、録音日の近い1.2.8はステレオでも残っている可能性が有ります。
もし、EMIの録音が意図的に悪いとすれば、おそらくレッグのオロフへの嫌がらせでしょう。
しかし、録音はパテマルコニのメンバーで固められて、その陰にはシャルラン技師まで噛んでいたはずですから、そこまで、レッグの力が及ぶとは思えないです。
もしあるとすれば、ステレオで録音されていたものを販売にあたってモノラルで販売しろとレッグがごり押しして、あの不思議なプレゼンスのモノラルになったという感じでしょうか?
あそこで、ステレオで販売されたら、EMI最初のステレオのベートーベン全集になったでしょうね。クレンペラーと全集をステレオでとる予定のレッグにしては癪に障る企画でしょうね。

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